- 大場 修 編著
青柳憲昌、安高尚毅、奥矢 恵、長田城治、角 幸博、釜床美也子、黒野弘靖、畔柳昭雄、小林久高、小林基澄、真田純子、陳 国棟、中村琢巳、中村 航、平尾和洋、安森亮雄、山田宮土理、山田由香里 著 - A5判/並製
- 鹿島出版会(版元)
- 2024.2
- ブックデザイン/DTP
「付属屋」とは、日常的に人が住まう場所である「主屋(おもや)」に対し、作業小屋や蔵など、住まいはしないが日々の生活に欠くことができない建物群の総称です。
地域・集落と密に関わり、大きな多様性をもつ建築群れでありながら、これまでの建築史において、付属屋はメインとしてスポットを当てられる事がなかった領域でしたが、そんな個性豊かな「付属屋」の魅力を、フルカラーで楽しめる興味深い本。
A5サイズのコデックス装なので、本をノドまでがばっと開いて楽しめます。
中は写真あり、スケッチありと表現も多彩。
生活に即した素材で建てられる付属屋になぞらえ、造本では「天然素材っぽさ」を感じた紙材を選びました。
カバーは塗り壁の土のイメージで細かな凹凸が温かいイメージの「い織り」を採用。角度によって石英が混じったようにきらきらします。
コデックス装の本体に直貼した表紙は針葉樹パルプを使用したエゾマツクラフトを採用。しっとりとしつつ繊維感のある紙に、氷雪をイメージした銀色で意匠を印刷してあります。
生活の中で、旅先で、ふと目に入るの「付属屋」を通して、土地土地の生活のかたちを、より深く楽しめるようになる一冊です。
見返しの紙をはさむ代わりに、本文の最初と最期に色ベタを印刷。