• 村上健司 著
  • B6/並製
  • 誠文堂新光社(版元
  • 2021
  • ブックデザイン/DTP

妖怪という存在を世に知らしめた水木しげる御大は生前、「妖怪千体説」というものを提唱しておられましたが、不気味なもの、おどろおどろしいものから可愛らしいものまで千差万別の妖怪たちのうち、何の因果か「がっかり」要素を背負ってしまった妖怪ばかりを詰め込んだ本がこちら。
その名もズバリ、「がっかり妖怪大図鑑」です。

夏休み直前に児童書として刊行されましたが、中身は正真正銘のガチもの、子どもから大人まで、各世代の妖怪好きがしっかり楽しめるような内容になっています。
個性あふれる妖怪たちは、今井美保さん、茶柱立太さん、しげおか秀満さんら、3人のイラストレーターさんがそれぞれのタッチで茶目っ気たっぷりに描いてくださいました。

図鑑として楽しく、見やすくあることを大前提にしつつ、この本が「初めて手にする妖怪本」という子もいるのではないかと思い、紙の本でしか楽しめない小口絵のしかけを取り入れてあります。

実際に本を手にとって外も中もたのしみながら、妖怪をはじめとした身の周りの不思議や、身近な文化そのものに興味をもつきっかけになって欲しいなと願っています。